本土丘陵からのトロムソ島
本土丘陵からのトロムソ島

 北ノルウェーとは、北方3県(ノーランド、トロムス、フィンマルク)を指します。ノーランド県北方以北は北極圏に属し、北ノルウェー最大の都市トロムソは北緯69度に位置します。先住民であるサーメ人の他、フィンランド系移民のクバン人、 鱈漁交易のため海沿いを南下してきたポモールと呼ばれるロシア人など、古くから多民族文化に富んだところでした。地形にはサーメ語の名前が多くあり、ロムサ(Romsa)とはサーメ語でトロムソを意味します。フィンマルク県にはサーメ語が主流の集落があり、首都オスロにあるノルウェー国会とは別に、サーメ人の国会が存在しています。

本土の丘陵地帯
本土の丘陵地帯

 トロムソの街は、トロムソ島を中心に鯨島(Kvaløya)をはじめとする西側の島々と東側の本土を合わせた地域に広がっています。沿岸を流れる暖流のおかげで緯度の割には気温が高く、真冬の平均気温は–5℃と、北海道内陸よりも温暖な気候となっています。トロムソ大学が設立されてからは世界中から留学生が集まるようになり、さらには北ノルウェーの油田開発に伴う企業の移転で、国際性豊かな都市です。トロムソの中心街から望めるトロムス谷岳(Tromsdalstinden)はトロムソのシンボル的な山です。山頂へ続く尾根へはケーブルカーで行くことができ、トロムソ島を一望することができます。夏には白夜のハイキングやブルーベリー摘みに、冬には白銀の山々を眺めながらスキーをする人々で賑わいます。

全天に舞うオーロラ
全天に舞うオーロラ

  夏の白夜とともに冬のオーロラは世界中の観光客を北ノルウェーへと引き寄せます。トロムソはオーロラベルト帯に位置しており、緯度的にはオーロラが現れる確率が大きな場所です。近年の街の人口増加に伴う市街地拡大によって、街灯や高層建造物によるの障害物が増えたため、オーロラ観光はほとんど郊外ツアーという形になりました。しかし、トロムソ島内でも島を南北に走るクロスカントリーコースなどは、海岸線を彩る街灯と夜空のオーロラのコントラストが美しい景観を楽しむことができます。