本土の山々のトレッキング

  1. トロムソ谷岳(Tromsdalstinden)
  2. 本土丘陵地帯(FløyaーBønntuvaーSollidalsaksla)

 

コース概要

1.トロムス谷岳(Tromsdalstinden)

所要時間      約10時間(往復)

標高       トロムス谷岳 1238 m

距離            15㎞(往復)

レベル         ****(体力のある登山経験者向け)

 

本土への橋から見たトロムス谷岳
本土への橋から見たトロムス谷岳

  トロムス谷岳トロムソの市街地からよく見え、トロムソを象徴する山です。標高は1238mとそれほどでもなく、地元ではトレーニン グを兼ねて軽装で駆け上がっていく人も数多く見かけますが、中腹から頂上までの傾斜はきつく崖の横のガレ場を登るので体力のある登山経験者向きの山と言えます。ガレ場には赤いペンキでマーキングされているものの、本道から外れやすく観光でやってきた登山者が崖から転落するなどの事故もあるので、頂上を目指す際には細心の注意が必要です

森林限界近くのダケカンバ
森林限界近くのダケカンバ

トロムソ谷の林道は途中まで車で入ることができますが、駐車場から山道の入り口まで小一時間ほどかかり、自転車で山道の入り口まで行く人も多数見られます。山道は明るいダケカンバの林から始まり、中腹の平原へと続きます。平原は森林限界の上にあり、小さな小川が無数に走るのどかなところで、西はトロムソ島の中心部と後方には氷河を頂いた鯨島の山稜を、南には頂上へと続く山壁のふもとにちいさな湖を見ることができます。

雪には絶対乗らないで!
雪には絶対乗らないで!

平原をすぎると植物はぐっと少なくなり、道は岩の急斜面となります。傾斜は場所によっては40度近くなり、先を見渡すことが難しく落石の危険もあるので、歩行の際には十分気を付けてください。コース沿いには石に赤いペンキでマークされているので、踏み跡とマークに注意を払い、コースから外れないようにしてください。急斜面を登りきったところは小ピークとなり、次の斜面までしばらくなだらかな道が続きます。雪が消えきらない夏の始めには崖から雪が張り出していることがあるので、雪の上には絶対に乗らないでください。転落の危険があります。

頂上からトロムソ谷を望む
頂上からトロムソ谷を望む

小ピークから続く比較的なだらかな部分が終わると道は再び登りとなります。小ピーク手前に比べると斜面はややなだらかですが、道はところどころ崖の淵を通っており、注意が必要です。道が崖から逸れ、傾斜が緩くなってくるともう頂上です。頂上のケルンの東側も急な斜面となっており、転落の危険があるので特に雪が残っているようなときには、ケルンからあまり離れないようにしてください。頂上からはリュンゲンアルプス、センヤ島、鯨島、リングバス島の山稜の眺望がすばらしいです。

 トロムス谷岳の頂上から360度の展望。フィヨルドの水面がほぼ南を指し、時計回りに一周しています。西側手前にはブントゥバ、フロイヤなどの丘陵地帯、東側遠方にはリュンゲンアルプスの山並みが見えます。今年は3月以降に大量の雪が降り、頂上はいまだに雪に覆われていました。

2.本土丘陵地帯 フロイヤ(Fløya)まで

フロイヤからさらに、ブントゥバ(Bønntuva、標高776m)、ソリダルス稜線(Sollidalsaksla、標高788m)を通って丘陵地帯を横断することもできます。

所要時間    フロイヤまで片道約2.5時間           

標高     671m、フロイヤ(Fløya)

距離     往復約4.5㎞

レベル    **      

 トロムソ島の最高点が159mに対して、本土の丘陵地帯の標高は500m以上と森林限界を超えており、視界を遮るものがほとんどない広漠とした平野では極地の自然を生で感じることができます。

 丘陵までの山道は、ケーブルカーの下の急な斜面を直登するものからダケカンバの斜面を緩く蛇行しながら登っていくものなどがあり、体力と時間に合わせて選ぶことができます。地元では朝夕丘陵上部までジョギングする人も多く、山道とはいえ生活同の一部となっています。体力に自信がなく、時間にも限りがある場合には、30分に一回運行しているケーブルカーでストールステイネン(Storsteinen、標高421m)まで一気に上がるのもよいでしょう。ケーブルカーは夏季には最終00:30まで運行しており、白夜を楽しむ人たちで賑わいます。ストールステイネンからはトロムソ全島と鯨島、リングバス島等を眺めることができ、晴れた日の景観は大変すばらしいものです。

 ストールステイネンからはフロイヤ手前の小ピークにあるポールの立ったケルンが見えます。丘陵地帯を縦走するにはまずそのケルンを目指し、その先にあるフロイヤへと進みます。小ピークからさきの傾斜は緩やかで、フロイヤの頂上には個人が積んだ小さなケルンがたくさんあるだけなので、気を付けていないと通り過ぎてしまうことがあります。

 丘陵では風を遮る木陰がないので、天気がよくても肌寒いことが多いので防寒・防風対策をしっかり行ってください。また、晴れているときは日差しが非常に強いのでサングラスや日焼け止めを持参するなど、紫外線にも十分注意してください。